プロレタリア
- 吉澤 利仁
- 2021年2月22日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年2月22日
ちょっと前にヒットした小説・蟹工船。
戦前の古い作品がなぜに今頃ヒットしたのか。
テレビや雑誌の紹介ではそれらしい事を言ってたけど、実は作者の小林多喜二は文學界では長らくタブー視されてたのですね。
彼は戦争直前にいわゆる当時の「非国民」的な作家活動(蟹工船含む)を行い特高(特別高等警察)に捕まり、凄惨極まる拷問の末殺されます。享年29歳でした。
彼の葬儀に参列した作家仲間まで次々と連行され処罰を受けたといいます。
それ故に小林多喜二の名前は作家や出版関係者が一切口外する事なく、その存在を葬り去られたのですね。
そして同時に「プロレタリア文学」も死すのです。
こんな時代を生きてると、またプロレタリアのような文学が息吹をあげるのでは?と思ってしまいます。
と言うことは・・・・・・。
共産や社会主義思想の反映的文学と一般的には認知されやすいですが、そんな左寄りはさておき、純粋に文学として素晴らしい物も多いのは事実。
肉体死しても魂死せず。
偉大な仕事はきちんと「残る」原理の証明ですね。
画像の本は
CDのついで?にブックオフで購入。
この外交官(元)も言いますね~。
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