満ち足りた心
- 吉澤 利仁
- 2021年2月14日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年2月18日
時々立ち止まると、「満ち足りている」と思う。 満ち足りている。
中学の頃よく聴いていたミュージシャンにジェフ・バックリーがいた。
「満ち足りた心」という曲がある。
まるでラジカセの前に立って録音されたような雰囲気でイントロからジェフのギターが冴え渡り、ささやくように弾き語られる。
「一つだけ確かな事は、僕にお迎えの時が来たら住み慣れたこの世を満ち足りた心で去って行くだろう。」
「一つだけ確かな事は、僕にお迎えの時が来たら得心して愛しいこの世から去って行くだろう。満ち足りた心で。」
彼は30歳で水難事故で亡くなったのだが、水の中、死の間際、こんな想いのまま逝けたのだろうか?
満ち足りた心ってなんだろう?
私は満ち足りない事ばかりだ。
しかしその満ち足らなさが心地よく感じる今日この頃。
「あぁ、これが満ち足りた心か。」
って、ごく稀にね。 全てが満ち足りてるのは腑抜け。 後悔も未練も反省もなければ明日を一体どう生きるのか? そんなものが山積みにある不幸さは幸せなのだろう。 毎日消えてなくなりたい衝動を受け止め立ち向かう。
皆そうでしょ?
欲深いね。
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