背中
- 吉澤 利仁
- 2024年4月20日
- 読了時間: 1分
以前「じいちゃん」でも書いたが、
私は制作に極力私情を持ち込まないようにしている。
作品に自立を促す為に「感情」は邪魔になる。
生活のこと、子育てのこと、仕事のこと、その他多くの喜怒哀楽を抑制する。
私は一介のサラリーマンであり単なる父親であり、単なる男だ。
でも息子達へ何ができるか、を常に考えている。
放っておいて勝手に大きくなれば良いが、
この国の、世界の未来に私は暗雲しか見て取れず
彼らの未来を思うと不安で押し潰される。
昨今の文部科学省はじめ教育委員会やその末端の学校教育には甚だ違和感しかなく、全くもって反対である。
私が生きている間に息子達には父として大切なものを伝えきりたい。
それは学校の宿題より、そのシステマチックな教育より、余程有意義である父の教えでありたい。
さて、間もなく個展が始まる。
展示される作品達は芸術と愛知の追求に他ならない。
しかし私が20年間制作を続けて今もこうして自身の足跡を披露する、その事に息子達よ、どうか何かを感じ取ってほしい。
私が見せられる背中などちっぽけかもしれないが、
私が伝えたいことは君達にきちんとその行動で示すから。
それが父の背中だ。
見落とすな
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