
吉澤 利仁 展
toshihito yoshizawa exhibition
2021/03/11〜
movie review
映画レヴュー
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
π(パイ) 1997 アメリカ

世界の秩序は全て数学で解き明かせると信じた天才数学者のお話。
実際にこういった数学者や哲学者、芸術家はけっこう居ます。
数学的な深入りがなく拍子抜け感は否めません。
しかし、フィボナッチや黄金比という俗世の均衡という面にスポットを当て、スタイリッシュに仕上げた監督の腕は一見に値。
この映画を保たせてるのはやはり、当時のテクノ界の一流が集ったBGM群でしょう。
とにかく音楽がカッコいい!
⭐️3.0
ヴィトゲンシュタイン 1993 イギリス

一時期熱心に研究した
ウィトゲンシュタイン。
ネオダダやポップアート、ニューペインティングの芸術家達にも多大な影響を与え、実は私はそっち方面から彼に辿り着いた。
此処は映画のレヴューを書く場なので、哲学的な事をだらだら書いたって仕様がない。
まず言えるのは詰まらない映画である。
起承転結はない。
夢の中のような浮遊感が始終続く。
でも私は泣いてしまった。
こんな事を言ってしまうと元も子もないのだが、分かる人には分かってしまい、分からぬ人には生涯分からない。
分かる人は涙が出るが、分からぬ人には極限に詰まらないというだけのこと。
哲学なんてそんなもの。
だから数少ないウィトゲンシュタインフリークにはオススメし、それ以外の方には口が裂けてもオススメしないよ。
余談。
私は彼と同じ誕生日なのだよ。
変な親近感がある。
だからといってなにもないのだが。
⭐️2.5
テキサスチェンソー 2003 アメリカ

悪魔のいけにえシリーズは全て見てます。
好きすぎてヒューイット家のプリントTシャツを海外から取り寄せたり。
初代は映画史に燦々と輝くホラー映画の金字塔、全てにおいて桁違いの恐さ、と語り継がれてきた名作。
そして2003年、我々が忘れかけていた頃に急に蘇ったレザーフェイス。
公開当時まだ10代だった私は初めてトラウマという現象にかかるのだ。
夢にレザーフェイスが出てきた時の絶望感は一度でも観た方ならお分かりのはず。
その後あらゆるホラー映画を見てきたが、いまだにこのテキサスチェンソーを超えるホラーには出会っていない。
徹底した殺伐とした雰囲気作りから、死をも超える絶望、異常で異様な登場人物、迫り来る迫り来る奴。
当時レンタルDVDのパッケージには「何人で観ても恐い!」と謳ってあった。
ぜひお一人で部屋を真っ暗にしてご覧あれ。
⭐️4.2
野火 2014 日本

私は食べる事が大好きだ。
料理も大好きだ。
外食も食べ歩きも大好きだ。
私は余生を「食べる」ということに特化した日々を過ごそうと決めている。
その為には「食べる」とは何か?
と知っておく必要がある。
それらを知る教科書の1つとして、この映画を挙げる(1番左端にある教科書だが…)。
これは凄惨で悲惨な食の映画だ。
原作とあわせて我が子にもいづれ
見せようと思う。
⭐️3.4
君の膵臓を食べたい 2017 日本

小説>実写>アニメ
私的にはこの順でした。
実写を見たならアニメ観なくていいし、
アニメ見たなら実写観なくてよいw
くらい双方代わり映えない。
内向的な彼が、余命僅かで天真爛漫な
彼女に徐々に惹かれていくってベタな
設定だが、裏テーマとして
「誰しも死と隣り合わせ」
が設定されてますね。
これは原作小説読むと分かりやすく感じますが、映画だとどうしてもお涙頂戴に行きがち。
タイトルがきっちりキーワードになる
映画。
⭐️2.1
福福荘の福ちゃん 2014 日本

大島さんの男役はリチャードホールのおどやんで何度も観てるし、森三中のコントでも度々ある事なので、違和感なく?w入れた。
なまっててすっとぼけた表情は彼女が生み出したお笑いの武器ですが、今作もナチュラルオヤジを演じきってて笑ける。
キャラクターとして愛着。
ストーリーそのものは淡々としてるので、流し見してしまう場面もあり、基本大島さんを観る作品。
とことん女を捨ててきた森三中大島のバックグラウンドがあって培われた存在感。
外国の方が観たらどう思うのかな??
⭐️2.2
ジョン・ウィック:パラベラム 2019 アメリカ

スピードほど大ヒットしたわけでもなく、マトリックスほど知名度があるわけでもないキアヌンの連作。
1、2も鑑賞済。
バンバン頭撃ち抜く(が血みどろ感はない)爽快感アクション。
こーゆー何も考えずボケッと見れる映画
好きだなぁ。
⭐️3.8
ザ・ウォール 2017 アメリカ

人は視覚に脅威を感じ取れない時に最も恐怖する。
ライオンに狙われたウサギの構図が最後まで続くようで、細い緊張の糸が始終ピンっと張ってるような映画。
「やった!」って思った矢先に
「あぁ…」ってなるやつ。笑
⭐️2.8
劇場 2020 日本

世界一と信じた自身の作品を
世界の誰からも認められない。
そんな中たった1人の人だけが
信じ認め、「すごい!」と言ってくれる。
それだけが支えであり縋りであっても
その関係性に限界は必ずやってくる。
これは体験した者にしか分からないので、
原作者の経験だろうか。
劇中繰り返される
「いつまでもつだろうか」
というセリフは、制作する者の葛藤とそれを懸命に支えようとする者のジレンマの表れに思えた。
作品全体は売れないクリエイターあるあるで構成。
まぁよくある話っちゃよくある話。
後半はまだしも前半は演技がうまい、とは微塵も思わなかった。
こーゆーのが「うまい」って言うのか?
よく分かりません。
今作の場合、男がクズで女が良い子って解釈が一般的だろうか?
しかし劇中でヒロインはどんな暴言や仕打ちを受けても自身の無力さを嘆くのだ。
必死に理解しようともがくが、どうしようもなくて精神に支障をきたす。
「彼」について行けなくなってしまった
時点で自分に否があることを彼女自身が知っている。
よって「自分(女)が悪い」構図が遠回しに成り立ってるのはよく分かった。
売れない作家や芸術家にとっては
この上なく最高のパートナー像を演じてます。
東京で一度でも夢を目覚したことがある人には、青春群像劇として刺ささるかも。
⭐️3.5
思い出のマーニー 2014 日本

私情でだいぶスコアの変わる映画。
というのもお婆ちゃん子の私には涙なしには見れなかった(笑)
宮崎駿のジブリが濃厚豚骨味噌ラーメンなら米林宏昌の作品はあっさり塩ラーメンって感じだろか?
しかししっかり下ごしらえと数種の出汁をとっているので、決して薄っぺらくならずに見終わりには満腹感にも似た幸福感がある。
その後の米林作品には多少低の評価を付けざるえないが、今作については完成度高し。
⭐️4.0
W00D JOB! 2014 日本

ダメ男が林業通して成長していくほのぼのコメディ。
シチュエーションが自然や田舎を感じれるので気持ちいい。
実際の林業はここに描かれている何倍もきつい仕事なんでしょうが。
ラスト、漫画みたいにバカで笑った。
⭐️2.8
POLLOCK 2000 アメリカ

アメリカ美術史においてトップ10には必ず入る有名かつ伝説的な画家。
当時ヨーロッパが主流だったアートの流れをアメリカに引き寄せた立役者であり、アクションペインティングという独自のジャンルを確立した。
全体的に落ち着いた大人な映画。
大人な恋愛。
ポロックの狂気が色味を加える。
社会不適合者だから絵描きになるしかなかった典型的な例であり、献身的な理解者がいた事も芸術家あるある。
今や億単位の値がつくポロック作品。
「なんでこんなのが?」
「私でも描ける」
「ただの落書き」
と揶揄する声は後を絶たないが、
誰もポロックのようには描けなかった。
「ポロックじゃん」と言われるのがオチだからである。
それほどまでに類稀なオリジナルティを放った絵画作品はそうそうあるものではない。
だから価値があるのだ。
ただ単に絵の具を垂らしてるだけに見えるが、実物を凝視すると念蜜に構図や色彩を思慮している事も分かる。
刹那を凝縮したポロックの作品群は、やはり芸術家そのものの生き方に他ならない。
その部分を映画で表現できていることは称賛に値する。
⭐️3.8
ホテル・ルワンダ 2004
イギリス・イタリア・南アフリカ

1994年。
私がお菓子を食べながら友達とバスケットして遊び呆けていた小学生の頃、東アフリカのルワンダ共和国では100日間で100万人が命を奪われる大虐殺が起こっていた。
考えられるだろうか。
一国の一部の地域で1日平均1万人が殺されるという非常。
積年の恨みは水面下で着々とジェノサイドの礎を築き、表面張力が張り裂けんばかりに一気に放出された。
見た目では判断出来ぬ同人種の2つの部族の一方が、家や庭に転がっていたナタや斧を手に取り、昨日まで「おはよう」と挨拶を交わしていた隣人を惨殺してまわる。
今作ではそれら虐殺のシーンは一部あるものの、焦点は虐殺される側の部族を1000人以上救ったホテルマンに当てられる。
ルワンダ大虐殺だけに限った事ではないが、ジェノサイドとというメカニズムを考えた時、どうしてこうも人は残虐になれるのか、平和ボケの私には思案に余る。
歴史、政治、情報、集団心理。
これら全てが負に働いた時、いとも容易く人は殺人鬼になれるのか。
日本に住む私達はこれら負の歴史を知る事ができる手段を持っている。
それは今作のような映画であったり書物であったり、手っ取り早くネットであったり。
それらをまず「知る」ことがこそが「出来る事」の一歩目だと気付かせてくれた作品。
⭐️3.0
ヴェノム 2018 アメリカ

マーブル…
なんでいっつも前フリ長いん?
こんなもんはじめっから
ばんばんヴェノム出して、
たっぷりCG使って
たっぷり爆薬使って
ストーリーなんてあってないくらいで
いいのに、なにをグズグズグズグズ
やってるの。
アクションシーンも方程式通りで退屈だった。
⭐️1.0
モリのいる場所 2018 日本

「仙人」と呼ばれた日本の画家、熊谷守一晩年の日常。
映画の舞台ともなった自宅は現在改装され氏の美術館となっており、私も2度ほど足を運んだことがある。
地主の家に生まれ慶應に入学したり、二記会創設者の1人であったり、文化勲章に選ばれたり。
これだけ聞くとまるでエリートだが、実物はそういった事を全てかなぐり捨て、自分だけの宇宙で生きた変人。
アリが歩けば地面に這いつくばり観察し、雨が降れば落ちる雨を何時間も見続けた。
そしてそれがそのまま絵画作品となる。
山崎努さんと樹木希林さんの夫婦掛け合いが、実際ほんとにこんな感じだったんだろうなぁと微笑ましく観てしまう。
観賞後、無性に作品が見たくなる。
⭐️2.2
ミニスキュル(森の小さな仲間たち) 2013 フランス

言語も字幕もない虫世界。虫大戦。
虫語??みたいな軽快な音はでてくる。
CGと実写のハイブリッド作品。
もともと5分ぐらいのショートアニメの
映画化。
愛くるしく個性的にデフォルメされた
キャラ達で虫が苦手な方も見れると思う。
子供は夢中でゲラゲラ笑いながら観てるが、大人もクスクスいつの間にか観てしまう、そんな作品。
⭐️3.0
あの頃、君を追いかけた 2018
日本

台湾原作?
よく分からぬまま
予備知識なく鑑賞。
キャストは…
auの女の子以外分からない。
でも主役の男の子いいね!
ヒロイン役の子、
CMで見るくらいでよく知らなかった。
けど、
こうして青春映画の中の映像として観ると、うん、なるほど、ファンになってしまう男子校生の気持ちは分かるし。
「顔が小さい!」ってのもよく分かった。
演技も期待してなかったが、とくに悪くなかった。
ストーリーはこれといって特記なし。
初恋みたいな感じから始まって、
成長するにつれてぶつかって、
お互い大人になって、
みたいなよくある話し。
初恋青春ものの難点、
というか欠点だが、
どうしても前半のキュンキュン感とか、
青さとかもどかしさをたっぷり味わうと、
後半の失速感が否めない。
成長して大学、社会人になってく過程で、
本人達同様に鑑賞してる私自身も
冷めていくのだが、
今回もやはりそうだった。
ラストの超濃厚接吻は笑笑笑
⭐️2.2
ザ・トライブ 2014 ウクライナ

うーん、革新的かつ実験的でやられる。
観ちゃう。
そりゃ観ちゃうよなぁ。
この映画で新しい世界を観れたと思ってしまう私は、やはり、障害を持って生まれた人達の日常にどれだけ無知なのかを思い知らされる。
いやいや、そんなベタなレヴューはどうでもよい。
そんな事よりこの圧倒的オリジナル。
こりゃもう映画そのものがマイノリティになってるし、まさか途中から芸術を形成してて、個みたいで恐れ入った。
⭐️4.0
ザ・インフェルノ 2017 チリ

かなりヤバいと聞いて観たが…
冒頭の
親父が
息子に
母親を
○○○させ
親父が
母親の頭○○○○
息子○○しながら○振る
シーンで、「ヤバいな」って思ったがその後のグダグダ感とB級感で、見事最初の衝撃を打ち消してくれる残念無念な作品でした⤵️
後半はYouTubeで栗原はるみ見ながら
流し見。
ただスプラッタ免疫ない方はやめましょう。
⭐️1.0
パッション 2004 アメリカ・イタリア

イエス・キリスト最後の12時間。
凄惨たる拷問の挙句、死の間際、彼の放った言葉に全ての慈愛がこもっている。
「父よ、彼らを許したまえ」
それはすなわち赦す。
許せない事だらけの世の中で、許す事の難しさを考える。
でも許した時に初めて自分自身も赦されるんだと思う。
とっても難しいことだけどね。
⭐️3.5
スウィート・ノーベンバー 2001
アメリカ

「2度と見れない映画」
ベタな設定ですが、キアヌンとセロリンとエンヤンだけで面が持ちますな。
公開当時高校生だった私は「こんなん好きや〜」って、胸キュン(死語)してまして。
ラスト、マフラーで目隠ししてお別れするシーン。
これに影響された私は、当時の彼女と別れる時に実行したのだった。
青春とはイタさなのである。
彼女は「さらわれる!」と思ったのか、めちゃくちゃ抵抗してぐずぐずになった思い出。
「ちょっ、ちょ、な、なに??なんなの?巻く??なに?え?やめて!」
しかもお洒落マフラーではなく「なか健康センター」と書かれた手ぬぐいだった。
今思うとクソ田舎のガキにキアヌリーブスのマネ事などちゃんちゃらおかしく、当時に戻れるならその手ぬぐいで自分の首を締めてあげたいです。
そういった意味で2度と見れない映画となりました。
⭐️2.6
ちびまる子ちゃん 1990 日本

ちびまる子ちゃんは全巻持ってて何度も読んではケタケタ笑ってる癒しの漫画。
近年アニメはさくらももこ以外の作品も多く、特有のブラックユーモアが少なくて寂しい。
今作はさくらももこ全盛期、渾身の作。
アニメ特有の歌や踊りのミュージカル風な表現や、しっかり振ってオトすお笑いセンス、お決まりの顔に縦線(笑)
そうそう!さくらももこのちびまる子と言えばこれこれ!的な。
私も小学校転校した身。
大野くんのような友人が前の学校にいて、毎日遊んで毎日先生に怒られて、それでお別れの時に2人して涙を我慢したのを昨日の事のように思い出す。
大人になっても小学生の頃の何気ない日常、その中の楽しい思い出だけを蘇らせてくれる「ちびまる子ちゃん」は、やはり、最高なのだ!
⭐️3.8
ヤコブへの手紙 2009 フィンランド

とある一人暮らしの盲目の老牧師と死刑囚の女の交流を描いたお話。
死刑囚の女はある事がきっかけで釈放され、その後老牧師の元で彼に届く手紙を読んでは返事を書くという不思議な仕事に就く。
80分弱というほとんどドラマのようなボリュームだが、なかなかよくできた映画で考えさせられるものがあった。
老牧師はだいぶ年老いているが、今まで幾多の悩める人々、困った人々、人道を外れた人々を救ってきた。
全ては信仰と神の名のもとに。
神が自分を通じて、自分を使って人々を助けてると心より信じていた。
人々を救う事が自身に課せられた役目だと。
しかしある事がきっかけで彼は気付くのだ。
神の名のもとに人々を救っていたと思い込んでいたが、実は人を救う事で一番救われていたのは自分自身であったと。
神が自分自身に与えてくれた「救い」とは人々を救う行為そのものだったのだ。
ではどうして他人への救いが自身への救いになるのか?
「信じる者は救われる」のだ。
何を?
彼の場合、神と聖書だ。
教えにこの上なく忠実なのである。
ではなぜ神と聖書を忠実に信じる者が救われるのか?
それは神が正義だからである。
聖書は正義の辞書だからである。
神が正義?
そんな定義はおかしいですか?
では神が正義ではなく、正義が神を創り上げたのだとしたら。
神に忠実という事は正義に忠実という事。正義とは正しい事。
正しい事とは真実である事。
つまり神とは結局の所「真実」なのである。
だから神は目に見えないのです。
信仰とは真実の探究なのですね。真実に気付いた時、人は初めて救われるのだ。
⭐️3.7
THE 4TH KIND 2009 アメリカ

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実話を元にした半ドキュメンタリー映画。
アラスカで年間300名を超える不眠症者と行方不明者が出ていて、それは宇宙人の仕業であるという、変なお話。
後に制作者側がヤラセだったと公表したが、何かクサイ。
気になったのはそんな内容ではなく、映画の中で地球外生命体がシュメール語を使用するという点。
シュメールとは人類初の文明。
その高度な文明社会は未だに多くの謎を秘めており、現科学力をもっても解読が不可能な事象が多々ある。
もしシュメールが宇宙人によってもたらされたとしたら、当時不可能と言われた高度な技術力もつじつまが合う。
夢物語のようだがもしそうであれば、なんてスペクタルなんだろう。
と、全くストーリーとは別の事を考えれた
映画でした。
⭐️1.0