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吉澤 利仁 展
toshihito yoshizawa exhibition
2021/03/11〜
ending note
エンディングノート (ブログ)
両立
先日東京銀座、京橋のほうにぷらっと行ってきて、用事ついでにそそくさと付近のギャラリーを見て回った。 ある現代絵画を取り扱う企画ギャラリーに入ると、ちょうど作家とギャラリストの方が話しをしていた。別に聞くつもりはなかったが、東京のギャラリーは狭く否応なしにも話しが聞こえてくる...
EARTH
ウンチク。 EARTH (地球)という単語の由来について。 どのくらいの人が知っていて、どのくらい信憑性があるのか分からないが紹介してみる。 EARTH という綴りに意味があるらしい。 頭文字の E はEden(エデン)。 神が創造した楽園であり、ここでは大地を意味する。...
片想い
何事も「好きだから」という理由だけではうまくいかないのが世の常なのだとつくづく思う。 私は自分に芸術的才能がない事を知っている。 不向きと分かっているが制作は続けている。 それは欲するからで。 求めて恋い焦がれてるからで。...
褒め言葉じゃないよ
こんな私の所にもたまには個展の案内が届く。 時間とやる気があれば出向くが、大抵やる気がなくて断念する。 基本的にはそっと行ってそっと帰る。 私の人嫌いがオーラとなって伝わるのか、あちらもあまり話し掛けてこない。 中には、もちろん、見るに耐えない展示もあるわけで。...


じいちゃん
過去作品への定期メンテで絵画のニス塗り作業。 実家に置いてある作品を物色してたらこんなものが。 これは私が初めて描いた油彩です。 確か17歳。 へたくそ過ぎて笑われそうですがとても大切な処女作です。 私はおじいちゃんっ子だった。 ...
立つ
自立ほど難しいものはない。 家庭を持ったり就職したり親元離れたり。そんなものは自立にはならないのは経験的に知っている。 どこにいようと何をしてようと自立とはいつでも精神性が一人立ちしてる事に他ならない。 メディアしかりSNSしかり教育しかり国家しかり、そういった洗脳媒...
十字架重い
トム・ヨークの詩に「10代ほど愚かで子供じみた時期はない。」という一節がある。 確かにその通りだと思うが、「愚かさ」の加減など人の人生まちまち。 人生で1番愚かしい時期とはいつだろうか。 私は今までうんと愚かだったがこれは一生続くものなのだろうか。 ...


筆新調
筆新調。 豚、牛耳、軟毛、マングース。
ノーベル賞と芸術
昨今、日本の科学者がノーベル賞を度々受賞なされてますね。 これだけ騒がれても私達は漠然と「すごい」と思うしかない。 いや、勝手に「すごい」と思わされてる感は否めない。 「世界一権威のある賞」とか 「偉人の為の賞」とか 「最高峰」なんて言われちゃうと、どうしたってこちらは口を...
プロフィール
時たま「経歴やプロフィールを教えて下さい」という類のメールやホームページからのご質問を頂く。 ごめんなさい。 美大を出ているわけでもないし、コンクールや公募展に出品してるわけでもないし、賞を獲ったわけでも有名なギャラリーで展示をしているわけでもないので書く事がなんにもないの...


ゲーム
マジかよ。 ウメハラさんのプロフェッショナルなんてやってたのかよ。 今の時代、格闘ゲームという限定的な世界でさえ、プロともなれば年収2千万円をも超える。 ゲームを揶揄するような人は、彼のように人々を興奮や感動の渦に巻き込んだ事はあるのかな。...


ゲンゴロウは何処へ
稲穂もこうべを垂れては収穫の季節。 秋の訪れは稲刈りとゲンゴロウ。 昨年常陸太田、大宮方面の山奥にある手付かずの水場を30箇所以上調査するも、お目当てのホンゲンゴロウは結局見つからず。 いよいよ全国区で絶滅種に指定され、ちょこちょこ見られてた東北方面でもその姿は幻と化してい...
日本と自殺
日本の20代30代の死因トップは「自殺」です。 しかもその比率は50%以上。 つまり若者が死ぬ時、その2人に1人は自ら死を選択しているのです。 昨年の自殺者は2万4千人ほど。 しかしこれに「変死」は含まれてません。 日本の年間変死者は多い時で10万人を超えます。...
売れなければゴミ
先日とある美術関係者の方とブログ上でやり取りをしました。 その方は「売れなければゴミ」、という芸術作品の位置付けをしている方でした。 少し面白い展開だったので、1部私の返答を抜粋してみました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...
考えない葦(あし)
たちの悪い話です。 体ばっかりよぼよぼのしわしわに歳をとり、脳ミソのシワは一つも増えず、それでも空っぽの頭蓋骨は自分が全て正しいと思い込む事はできるのだね。 可哀想。哀れ哀れ。 何も考えず生き続けてきたんだね。 全てを決め付けて思い込んでるんだね。 いやぁ、厄介厄介。...


ココストア
最近見ないなぁ、と思っていたら、もうとっくの昔になくなってたのですね。 東京にいる頃バイトで2年間お世話になった。 当時はほんとやせ細って青白い顔した貧乏画学生だったので、気を利かせた店長がいつも残った惣菜を持たせてくれた。 「作品売れたら返してね~」と。...


サンヨウベニボタル
不思議な生態でいうと冬虫夏草(とうちゅうかそう)は中国では漢方や食材として扱われている。 冬は虫なのに夏になると草(キノコ)になってしまう、とても不思議な食材なのだが、このサンヨウベニボタルもなんとも不可思議な生き物。 オスとメスでは姿形がまるで違う別の生き物のようで、しか...


プロレタリア
ちょっと前にヒットした小説・蟹工船。 戦前の古い作品がなぜに今頃ヒットしたのか。 テレビや雑誌の紹介ではそれらしい事を言ってたけど、実は作者の小林多喜二は文學界では長らくタブー視されてたのですね。 彼は戦争直前にいわゆる当時の「非国民」的な作家活動(蟹工船含む)を行い特高(...
当たり前は元々当たり前
プラトンを読んでも今現在の私の考えとぴったり一致する事になんの違和感もなくて。 逆に何千年、何世紀も変わらぬ不変というものがある事にむしろ喜び。 同時にいつの時代も何も変わっていないという事実が悲しい。 当たり前を避ける。人達。 なぜか当たり前を口にすると極力避ける。...
満ち足りた心
時々立ち止まると、「満ち足りている」と思う。 満ち足りている。 中学の頃よく聴いていたミュージシャンにジェフ・バックリーがいた。 「満ち足りた心」という曲がある。 まるでラジカセの前に立って録音されたような雰囲気でイントロからジェフのギターが冴え渡り、ささやくように弾き語ら...
仲間
最近二人の絵描き仲間を失った。失ったといっても死んだわけではない。 第一線から退いたという意味で。 不思議なもので制作を辞めてしまった人は、制作を続けている人に拒否反応が出るようだ。 もうだいぶ連絡も途絶えている。 二人とも優秀な美術家だった。...
描く
わかってますよ。 描く事自体、もう手遅れな事ぐらい。 描く事自体、生易しいものに成り下がっている事ぐらい。 わかってます、わかってますって。 絵画の脆弱性なんてものは百も承知で描いてるさ、そりゃ。 バカじゃないもん、一応。
遺
生きている限り次の瞬間には死する可能性を秘めている。 死とは生きるぐらい日常茶飯事だ。 その時愛する人や大切な人への言い忘れ言い残しがないように。 自分という人間を誤解されたまま逝く事のないように。 伝えたい中身はいたってシンプル。 「己を尊む」 あとはその時が来てから。
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